「HOKUSAI - ぜんぶ、北斎のしわざでした。展」(CREATIVE MUSEUM TOKYO)開幕レポート【4/4ページ】

 さらに本展では、北斎最晩年の肉筆画である『日新除魔図』16図を初公開している(会期中、展示替えあり)。北斎は80代前半に「毎日、新たに魔物を蹴散らす」ことを願い、獅子や獅子舞などを日課として描き続けたという。200図以上が残される本作に加え、新たに発見された16図が見られるのも、本展ならではだ。迫力のある筆使いにはとくに注目したい。

展示風景より、『日新除魔図』
展示風景より、『日新除魔図』
展示風景より、『富嶽百景』に書かれた跋文。絵を描くことに対する、北斎の並々ならぬ気概を感じさせる文章として知られている

 なお、本展では10月17日より公開される映画『おーい、応為』とのコラボレーションとしてフォトスポットが用意されているほか、展示室横にスペースを構えるテーマカフェ「北斎食堂」では、北斎作品にちなんだメニューが数多く展開されている。鑑賞後はぜひこちらも楽しんでみてはいかがだろうか。

展示風景より
展覧会テーマカフェ「北斎食堂」より
展覧会テーマカフェ「北斎食堂」より

編集部