北斎作品が人気である理由には、その卓越した画力や発想力、ダイナミックな構図、そして思わず笑ってしまうようなユーモアセンスが挙げられるだろう。集中線・効果線、爆発や閃光、波や風などの自然現象、時間の経過、妖怪や幽霊、略画と一筆画、ギャグ描写、アニメ風原画など、様々な切口から森羅万象を描き尽くそうとした江戸時代の巨匠。いまから200年も前の作品群を通じて、現代におけるマンガやアニメのルーツとも言える表現の数々にも本展ではとくに光を当てている。



また、「北斎が現代も生きていたら、アニメーションを制作していたのではないか」という発想から、本展では北斎作品をもとにしたアニメーションを制作。特設のミニシアターで『踊独稽古』や『北斎漫画』の「雀踊り」、そして「武芸(棒術)」の3本を上映している。





















