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「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」(21_21 DESIGN SIGHT)開幕レポート【4/4ページ】

「防災」に向き合うそれぞれの意識を共有する

 本展では会場各所にQRコードが設置されており、10の問いに対しての自身の回答をスマートフォンで入力・共有できるようになっている。「防災」に関するパブリックな答えはあるかもしれないが、もし災害が起こってしまった場合の状況や心の在り方は人それぞれだ。住んでいる場所、年齢、立場、などが異なる参加者の様々な視点を知ることで、自身の考え方をとらえ直すきっかけにもなるだろう。

展示風景より
展示風景より。展示室の外では、問いに対する気になった回答をシールとしてプリントすることができる。心に留めておきたものがあった場合は、シールとして持ち帰るのも良いだろう

 「防災」とはポジティブな印象ではあるものの、「災害」にまつわる物事は、恐ろしく無意識に目を背けたくなってしまうものだ。しかし、本展で紹介されているのは災害のその先にある「希望のかたち」でもあるのだ。

 日々生きることと災害が起こることはどうしても切り離すことができない。しかし、「防災」をテーマに「そのとき、どうする?」と改めて考えてみることで、もしものときに柔軟に乗り越えられるよう、静かに備えておくのもよいかもしれない。

展示風景より。会場である21_21 DESIGN SIGHTの防災対策について紹介されている。

編集部