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「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」(21_21 DESIGN SIGHT)開幕レポート【3/4ページ】

「災害」をきっかけに生まれたプロジェクト

 ギャラリー2では、「災害」をきっかけに生まれたプロジェクトやプロダクトの数々を紹介している。

展示風景より

 ご存知の方も多いであろう「特務機関NERV防災アプリ」や建築家・坂茂による紙管でできたフレームに布を掛けて完成するシンプルなパーテーション「紙の間仕切りシステム(PPS)」もここでは展示されている。掲げられている問いと呼応したプロジェクトも紹介されており、自身の考えのみならず、他の人たちがどのように「災害」を乗り越えようと試行錯誤してきたのかという視点でも知見を得ることができるだろう。

展示風景より
展示風景より

 10の問いは災害前から被災中、被災後まで時系列に沿った質問を参加者に投げかけ、関連するプロジェクトを紹介している。そのなかでも個人的に気になったのは「備えない防災」グッズの数々だ。毎日生活を続けていくなかで、つねに防災について意識をするのは難しい。しかし、毎日使う日用品が有事には防災グッズとして使うことができたらどうか。ここではそのような視点から生み出されたプロダクトが展示されるとともに、「いったいどのように機能が変わるのか」と想像をうながす仕掛けも設計されている。

展示風景より
展示風景より

編集部