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「江戸の名プロデューサー 蔦屋重三郎と浮世絵のキセキ」(千葉市美術館)開幕レポート。潤沢なコレクションで見る浮世絵の通史【7/7ページ】

 エピローグ「蔦屋の没後  "Ukiyo-e"への変貌」では、寛政9年(1797、寛政6年)に蔦屋が世を去って以降の、葛飾北斎(1760〜1849)や歌川広重(1797〜1858)の傑作が並ぶ。これらの浮世絵が国外へも伝わり、広く影響を与えた歴史については誰もが知るところだろう。

展示風景より、葛飾北斎《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》(1831、天保2年頃)
展示風景より、歌川広重《名所江戸百景 亀戸天神境内》(1856、安政3年)

 千葉市美術館の潤沢な浮世絵コレクションを、注目の集まる蔦屋重三郎をキーワードにまとめあげた本展。浮世絵の歴史と総体を実作を見ながらとらえられる、重要な展覧会となっている。

編集部