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「アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」(鳥取県立美術館)開幕レポート【4/9ページ】

第2章「写実を超える」

 ここでは20世紀美術を牽引したキュビスムやシュルレアリスム、あるいは日本画における「奇想の系譜」などから、写実を超えた新しい「現実」の表現をたどることができる。

展示風景より、伊藤若冲《象と鯨図屏風》(1795)

 伊藤若冲の《象と鯨図屏風》(1795)、パブロ・ピカソの《裸婦》(1909)、ルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》(1957)、前田寛治の《街の風景》(1924)などの名作が並ぶなか、圧倒的なのはやなぎみわ《Windswept Women 2》(2009)だろう。本作は同館の収蔵品あり、第53回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で発表された「老少女劇団」で出品されたもの。超自然的な力が仮託された女性の姿が、畏れすら感じるほどの力強さで表現されている。

展示風景より、左からルネ・マグリット《レディ・メイドの花束》(1957)、キリコ《》
展示風景より、
展示風景より、やなぎみわ《Windswept Women 2》(2009)

編集部

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