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「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」(東京都庭園美術館)開幕レポート。時代を切り拓いたグラフィックデザインの数々に注目【3/3ページ】

 新館展示室では、「イラストレーション」「写真」の観点で選定されたグラフィックデザイン、おもに映画のポスターや広告、出版にまつわる作品が多く展示されている。写真技術が発達したこともあり、手描きのイラストレーションや写真のみならず、それらを掛け合わせることでユニークかつインパクトのある表現が生み出されている点にも注目したい。

展示風景より、「イラストレーション」のポスター群
展示風景より、「イラストレーション」のポスター群
展示風景より、「写真」のポスター群

 西ドイツの約40年間で制作されたグラフィックデザインの数々。これらを通じて、戦後西ドイツの経済発展の様子や、国際社会からの信頼を取り戻すためにいかに対外的なアピールを行ってきたか、そしてその経済発展からいかに豊かな文化が国内で育まれてきたのかを知ることができるだろう。

 なお、同展会期中には講演会やコンサート、ワークショップといった関連プログラムが多数展開される。また、全体の入館人数を制限し、普段よりも空いた環境でゆっくりと鑑賞することができる「フラットデー」(要予約)も実施され、車椅子の方や介助等が必要な方、ベビーカーを利用される方が余裕を持って鑑賞することができるほか、赤ちゃんとそのご家族のための特別開館日も設けられるため、この機会にぜひ活用してみてほしい。

編集部

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