NEWS / REPORT「没後20年 東野芳明と戦後美術」(富山県美術館)開幕レポート。現代美術の伴走者の足跡を珠玉の収蔵品とたどる富山市の富山県美術館で、美術評論家・東野芳明(1930〜2005)の歩みを紹介する展覧会「没後20年 東野芳明と戦後美術」が開幕した。会期は4月6日まで。文・撮影=安原真広(ウェブ版「美術手帖」副編集長) 2025.1.25ブックマークsave展示風景より、手前が海老塚耕一《連関作用》(1983)富山県美術館蔵 大きい画像で見る 富山市の富山県美術館で、美術評論家・東野芳明(1930〜2005)の歩みを紹介する展覧会「没後20年 東野芳明と戦後美術」が開幕した。会期は4月6日まで。担当は同館学芸員の遠藤亮平。展示風景より、東野芳明『現代美術―ポロック以後』(美術出版社) 東野芳明は1930年東京生まれ。54年東京大学文学部美学美術史学科卒業。同年、『美術批評』の新人評論募集で第1席を受賞する。1950年代末に渡欧・渡米した東野は、そこで目にした欧米の「現代美術」をいち早く国内に紹介することに努め、60年代以降は「反芸術」と称した同世代の芸術家たちの伴走者として活動を後押しした。展示風景より、第1章「『グロッタの画家』まで」次のページ第1章、第2章12345…6次のページへ編集部