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「やんばるアートフェスティバル 2024-2025」開幕レポート。土地の豊かさがつくった芸術祭【5/7ページ】

 ほかにも、華道家の片桐功敦が八重山の「パナリ焼き」に着目した生け花の写真展示を、うしおが日系移民がアメリカで強制された指紋採取の歴史に着目した作品を展示。

展示風景より、片桐功敦《たましいの通り道・やいまの壺パナリ》
展示風景より、うしお《海の向こう》

 また、KYOTARO HAYASHI×Ryuは旧小学校の風を表現したシフォンの布作品を、ベニング・ヴァーゲンブレトが静止した日曜日の街を表現したインスタレーションを展開。ロドリゲス=伊豆見・彩は、沖縄戦で起きたことを言葉で表現する作品を展示している。

展示風景より、KYOTARO HAYASHI×Ryu《カタチをあたえる。》
展示風景より、ベニング・ヴァーゲンブレト《マズーカの日曜日》
展示風景より、ロドリゲス=伊豆見・彩《声にすること》

 そして柏原由佳は、南城美術館での2ヶ月の滞在時に集めた貝と、そこから発想したミクロとマクロを行き来する絵画作品を展示。台湾の黄海欣は沖縄で感じた物語を小さな絵画に。さらに、本展総合ディレクターの仲程長治はやんばるの自然を立体的な写真作品として表現。アーティストデュオのDOPPELがライブペイントを行う。

展示風景より、柏原由佳《Seeing in the Dark》
展示風景より、黄海欣《Okinawa DoReMi》
展示風景より、仲程長治《山原本然》

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