谷口吉生建築の代表作である豊田市美術館に隣接する「髙橋節郎館」が、1年の改修工事を経てリニューアルオープンした。
髙橋節郎館は、漆芸家・髙橋節郎(1914〜2007)の功績を広く紹介する美術館で、豊田市美術館同様、谷口による建築。1984年に豊田市で開催された髙橋の個展がきっかけとなり、多数の作品が豊田市に寄贈されたことを受けて豊田市美術館とともに95年に開館し、ひとりの漆芸家の作品を常設展示する国内でも数少ない貴重な館として30年にわたり活動してきた。
今回の改修は、2024年4月に隣接する敷地に開館した豊田市博物館と豊田市美術館との往来増加を見込んだもの。両館中間地点にあたる髙橋節郎館の入口などを増改築し、来館者の利便性を高め、回遊性の向上や利用者数の増加を目指している。
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