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「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」開幕レポート【4/6ページ】

 秋田公立美術大学卒業後、現在は東京藝術大学大学院に在籍する菅原果歩は、大学生の頃からカラスを観察し、写真やフィールドノートによって記録してきた。そんな菅原が着目したのが、名古屋城に棲まう沢山のカラスだ。

 昼間は観光客で賑わう名古屋城だが、夜には多くのカラスたちが舞い戻る。明治期の建築である「乃木倉庫」の中に展示された《青い鳥が棲む場所》は、1ヶ月におよぶ名古屋城滞在のなかで記録した同城のカラスたちの様子を「サイアノタイプ」という日光を用いた写真によって障壁画のように描き出したものだ。サイアノタイプによって黒ではなく青で表現されたカラス。色が変わることでカラスのイメージが大きく変換されている。菅原による緻密なフィールドノートは実際に手に取ることができるので、ぜひ目を通してほしい。

展示風景より、菅原果歩《青い鳥が棲む場所》
展示風景より、菅原果歩のフィールドノート

編集部

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