東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京による、若手アーティストの創作活動を支援するプロジェクト「START Box」。その拠点である渋谷区笹塚と幡ヶ谷にある「START Box ササハタハツ」と、墨田区堤通にある「START Box 白鬚」が、2026年度第1回の利用アーティストを募集している。
「START Box」は、都営住宅の空き店舗などを活用し、若手アーティストに安価な創作場所とともに、作品発表の機会や地域交流の場を提供するプロジェクト。今回募集が行われる「START Box ササハタハツ」は、都営笹塚二丁目アパートと都営幡ヶ谷二丁目第2アパートの1階部分をリノベーション、「START Box 白鬚」は都営白鬚東アパートの1階空き店舗をリノベーションした施設となる。いずれも制作に没頭できる環境とリーズナブルな料金体系が魅力だ。

本施設の最大の特徴は、美術や写真、メディア芸術などを対象としたアトリエだが、「START Box 白鬚」にはアトリエに加えて、演劇や舞踊などの舞台芸術に対応した「稽古場」も併設されている。
「START Box ササハタハツ」では、笹塚の約17㎡計3区画、幡ヶ谷の約15㎡計3区画を最短で約半年(期間A)、最長で約1年(期間B)の継続的な利用が可能。

利用料金はアトリエ1区画(約15平米)の場合、約半年の利用で8万850円。この料金には水道・電気・Wi-Fiの費用が含まれており、光熱費の高騰が続く昨今、若手作家が安心して創作に専念できる設定となっている。

「START Box 白鬚」のアトリエは、約20㎡から30㎡までの計4区画が用意されており、こちらも最短で約半年(期間A)、最長で約1年(期間B)の利用が可能。区画②(約20㎡)の場合、約半年の利用で7万9200円。約1年の利用の区画③(約30㎡)は、24万3360円となっている。

いっぽう、約40〜50㎡の広さを誇る「START Box 白鬚」の「稽古場」は、都内でも確保が難しい舞台芸術の練習拠点として機能する。利用期間は25日間、約40㎡で3万1000円。同一施設内にビジュアルアーツの作家と舞台芸術家が共存することで、ジャンルを越えた緩やかな交流や、新たな表現の着想を得る場として機能する。
また、本事業はたんなる場所貸しに留まらず、オープンアトリエなどの地域交流イベントや、東京都が共催する文化イベント等での作品紹介など、自身の活動を社会に開いていくためのサポートも充実している。

今回の対象は、都内を拠点に活動する満18歳以上40歳程度までの若手アーティスト。募集期間は2026年3月2日の12時までとなっている。かつて「ものづくりのまち」として栄えた墨田区で、地域と繋がりながら新たな表現の種を育てるこの機会。活動の拠点を求めているアーティストは、募集要項をぜひチェックしてほしい。


























