次世代アーティストを支援する新たな助成事業。「CAF・レジデンシー・プログラム2025」が募集開始

現代芸術に携わる若手アーティストに国際的な活躍の機会を提供する新たな助成事業「CAF・レジデンシー・プログラム」が、2025年度の募集をスタート。募集期間は3月31日までで、選ばれたアーティストには、ニューヨークで3ヶ月間の滞在研究の機会が与えられる。

 

 公益財団法人現代芸術振興財団が主催する、現代芸術に関わるアーティストを支援するための新しい助成事業「CAF・レジデンシー・プログラム」。その2025年度の募集が始まった。

 「CAF・レジデンシー・プログラム」は、次世代の才能を発見し、彼ら/彼女たちが国際的に活躍できる機会を提供することを目的に実施している。対象となるのは、大学や大学院を卒業してから5~10年程度のアーティストで、作品ジャンルに制限はなく、個人でもユニットやコレクティブ単位での応募も可能だ。

 選考委員には、野村しのぶ(東京オペラシティ アートギャラリー シニア・キュレーター)、吉竹美香(インディペンデント・キュレーター)、斯波雅子(ブルックリン実験アート財団<BEAF>共同創設者兼エグゼクティブ・ディレクター)の3名が名を連ねており、書類審査とオンラインでのインタビュー審査を通じて、最終的に対象者が決定される。

CAFAA賞2023グランプリに選ばれ、ニューヨークのブルックリン実験アート財団(BEAF)で滞在研究を行った髙橋銑(中央)

 選ばれた2名のアーティストには、ニューヨークのブルックリン実験アート財団(BEAF)での3ヶ月間の滞在研究の機会が与えられる。ニューヨークを拠点とした非営利団体であるBEAFは、アートの変革力を活用して多様性の時代における豊かな対話の場を創出することを目指し、レジデンシーを中心とした文化交流活動や企画展、レクチャーを通じて、アーティストの研究活動を支援している。

 募集期間は2月1日から3月31日18:00までで、応募は専用のウェブページを通じて行われる。郵送での受付はなく、提出物としてはエントリーシート、ポートフォリオ(CVやアーティストステイトメントを含む)などが求められる。最終的な選考結果は7月に発表される予定。応募に関する詳細な情報は、CAF・レジデンシー・プログラムのウェブサイトで確認できる。

 現代アートの未来を担う新たな才能を育成し、その国際的なアートシーンでの活躍を支援するのこのプログラムに奮って応募してほしい。

編集部

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