アートやファッション、エンターテインメント、テクノロジーなど、多方面で活躍する新進気鋭のアーティストたちによる祭典「P.O.N.D. 2023 Dialogue/新しい対話に、出会う。」が東京・渋谷の渋谷PARCOで開幕した。会期は10月23日まで。
4回目の開催となる同イベントは、「Dialogue/新しい対話に、出会う。」をコンセプトに、様々な領域から総勢50名以上のアーティストらが参加。その多彩な表現方法で作品の展示やパフォーマンスを繰り広げるものとなる。
会場となる渋谷PARCOでは、館内の9つの拠点でアートエキシビションが実施されるほか、ライブやパフォーマンスといったプログラムを合計7本開催。アートエキシビションでは、個性豊かな30組以上のアーティストらが参加し、PARCO MUSEUM TOKYOを起点に「新たな対話」を促す多彩な作品が館内をジャックしている。
参加作家は、auskou、David Yuto、iz、Lee He-Yi、You2、石﨑朝子、伊藤颯、大澤一太、ささきなつみ、園田将久、手塚美楽、中西凛、山口みいな、山﨑結子、湯浅敬介、山内祥太、Omega.C / Adrian Steckeweh、Sareena Sattapo、植松美月、JohnnyTerror、YAMEPI、小林椋、笹原花音。
インディーゲームシーンで活躍する新進気鋭ゲームクリエイター5組が集結し開催される「P.O.N.D. ARCADE 2023」では、ビデオゲームの本来の姿を取り戻しながら、人々との「対話」を生み出し、現代のアートとの「対話」を図る試みを展開する。
参加クリエイターとその作品は、山根風馬『Whale Fall』、薄羽涼彌『ルビを振るゲーム』、木原共 / Playfool『デヴィエーションゲーム』、Cobysoft / Joe『Dome-King Cabbage』、幸田御魚&ジー・モード『OU』。
電子音楽を取り巻くカルチャー全体について研究している武蔵野美術大学電子音楽研究会(武蔵美電音研)は、VJ&DJイベントとして「PROGRESS...? #03 PROD by P.O.N.D.」を開催。音楽、映像、空間設計の三軸から主にクラブシーンの拡張性についての実験的・スタディ的なアプローチが、成果発表というかたちで実施されるという。
P.O.N.D. のキュレーションにより一夜限りの特別上映会として実施されるCINEMA SHOW。同プログラムでは、「わたしたちの家」がPFFアワード2017グランプリに輝いた清原惟監督の新作「すべての夜を思いだす」が本邦初公開となる。
茨城県の筑波研究学園都市を拠点に活動するHAM(平砂アートムーヴメント)は、3つのパフォーマンスからなるプログラムをキュレーションする。HAMに加えて、ゲストアーティストのうらあやか、LILISEが参加。対話、そしてHAMの活動の根本でもある「公共」をテーマに独自のパフォーマンスが披露される。
ほかにも、会期初日の夜に同館施設内10F ComMunE + ROOFTOP PARKで開催されるオープニングパーティーには、人気ゲーム「Overwatch 2」の楽曲でも知られるラッパーのMFSや、シンガー・DJのISLNDが参加。会期中の週末20日に開催される招待制のイベントには、韓国・ソウルで活躍するアーティストであるV!SIONとHYUNHXEE、 注目のDJコレクティブMillion Dollar Soundsの参加が決定している。
現在のアート・カルチャーシーンを牽引する国内外のアーティストが大勢集う「P.O.N.D.」。この濃密な11日間を、昼夜問わずぜひ楽しんでみてほしい。