2015年より開催されている、アジアをコンセプトとした日本唯一のアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA」。その8回目となる「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」(AFAF2023)が9月22日~24日の3日間、マリンメッセ福岡B 館で開催される。
過去最大規模となる117ギャラリー(うち51ギャラリーは初出展、14ギャラリーは海外)を含む126の出展者が参加する今回は、昨年比約4倍の約5000平米という広大な会場が舞台となる。
このフェアをさらに活気づけるのが、豪華登壇者よる様々なトークイベントだ。今年のフェアでは3日間に明石ガクト、岩瀬幸子、榎本二郎、エマーソン・ワン、オートン・ファン、沓名美和、シーズン・ラオ、シャビーン・シン、孫泰蔵、建畠晢、タワン・ワトゥヤ、戸塚憲太郎、南條史生、黃品玲、ベティ・ライ、宮津大輔、山本浩貴が登壇する。
ラインナップは、9月22日が「ベトナム・アートシーンの現在とこれから」「アジアの最旬アーティストの魅力に迫る」、23日が「最注目ギャラリーとART TAIPEIディレクターが語る『台北アートの動向』」「『越境するアジアの現在、そして未来』について」「NYと福岡にみる都市におけるアートの役割とは?ーグローバルとローカルのはざまで」「アートとAFAFのワクワクする未来について考える」、24日が「アジアの多様性と未来」「東アジアの美術ダイアログ:『縁起』と創造」「アカデミックとコマーシャルに揺れるアートの未来を考える」となっている。いずれもいまのアートシーンを深掘りするうえで重要なトピックだ。
このトークイベントに加え、同フェアではアジアの注目アーティストの作品を、宮津大輔のキュレーションで紹介するブース「Leading Asia」も昨年に引き続き実施。今年は「Storyteller(物語の語り手)」をテーマに、社会課題・アフター/ ウィズ・コロナの状況などを扱った作品を中心に展開し、エモーショナルなアジアの現在を提示するという。
また九州地方にゆかりある作品をキュレーションするブース「Crossroads Kyushu」では、戦後炭鉱地帯であった九州で展開した「サークル村」の中心人物である谷川雁と森崎和江の思想をテーマに、人々・自然・歴史・社会と響き合うことを模索するアーティストが紹介される。
なお、九州の空と陸の拠点でもサテライト企画が実施。九州を代表するターミナル駅である博多駅では、特別企画「HAKATA ART EXPRESS」として展示とライブペイントが、福岡空港ではライブペイントが実施され、フェアを盛り上げる。
食の分野では、21日にART FAIR ASIA FUKUOKA 2023 Opening Night 「MEETUP < ART > DINNER」を開催。世界の美食家たちが認める福岡を代表するレストラン「GohGan」オーナーシェフ・福山剛の全面協力のもと、福岡をはじめ九州各地の食材を中心に使い、遊び心のある食器も九州の窯元でGohGanのために特別につくられたものを使用した、特別なディナーが提供される。