2022年9月に開業したアーティストの成長・交流拠点施設「Artist Cafe Fukuoka」が、アーティストのための新たなプログラムを立ち上げる。
「Artist Cafe Fukuoka」は、福岡市中央区の旧舞鶴中学校の南棟を利用した施設で、福岡市からの運営委託のもとカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が運営。アーティストのスタートアップ支援(相談やマッチング、イベント開催等)を行うとともに、福岡アジア美術館のアーティスト・イン・レジデンス事業のアーティストの制作拠点やギャラリーとしての機能も有しており、「相談」「イベント」「マッチング」「販売促進」の4つの分野において、各種サービスを実施している。
2期目となる2023年は、これまで受けたアーティストの相談内容から課題を抽出し、現代アートの基礎となる情報を連続した講座形式でより実践的に学べる場とするために、「アーティストスタートアッププログラム」を開始。
今年度のプログラムは基礎編として、「アーティストとしてのスキルアップを図ること」「視野を広げながら人的交流を増やすこと」「ともに学び、成長を目指すアーティスト同士の出会いと交流をもつことで互いに成長しあえること」を目的としており、現地・オンラインで受講が可能。受講者の対象は基本アーティストとなるが、アート関係者も参加可能だ。
プログラムは以下の通り。すべて参加費無料となっている。
6月10日(土):山本浩貴(文化研究者)『現代アートについて考える』
7月22日(土):小田原のどか(アーティスト・評論家)『アーティストについて考える』
9月23日(土):橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)『メディアを通じて考える現代アートと社会の関係性』
10月21日(土):山内真理(Arts & Law理事・公認会計士・税理士)『『アーティストとして知っておきたい税の話』(2回開催)
12月(日時未定):宮津大輔(アートコレクター・横浜美術大学教授)『グルーバルなアートマーケットについて考える』
24年2月(日時未定):作田知樹(Arts & Law理事/ファウンダー/行政書士)『アーティストとして知っておきたい契約の話』(2回開催)
企画協力:アートマネージャー・ラボ