コンセプトに「世界のアーティストの文化交流の場となるハブ(拠点)の形成」「世界のグローバルアーティストとなる人材の発掘」「世界のアーティストによる次世代に向けた新たなアートの創出」の3つを掲げる国際公募展「アートオリンピア」が2019年、3回目の開催を迎える。
15年にスタートした本展は、国内(東京)と海外の2拠点で作品を募集。東京拠点、海外拠点からそれぞれ上位約80点ずつの合計約160が最終審査に進むという独自のシステムをとっている。
また、その審査員の顔ぶれも特徴的だ。19年は日本一次審査および最終審査を、千住博(画家)、保科豊巳(東京藝術大学副学長)、長谷川祐子(東京都現代美術館参事・東京藝術大学教授)、高橋明也(三菱一号館美術館館長)、遠藤彰子(画家)が担当。
海外一次審査および最終審査を、ブレット・リットマン(イサム・ノグチ財団・庭園美術館館長)、曲徳益(關渡美術館設立者・画家)、フローレンス・ドリュー(ハウザー&ワースディレクター)、エマニエル・ルクー(ル・モンド紙美術ジャーナリスト)、鄭林(Tang Contemporary Art ディレクター)が担当する。
19年は、これまで以上に規模が拡大することにも注目したい。前回には180名だった表彰総数は1000名になり、展覧会の展示者数(国内応募者)も80名から200名に拡大。また展覧会会場は、これまで同様の豊島区庁舎に加え東京都美術館でも開催。過去最大規模の開催となる。
募集は全応募者部門と学生部門の2部門。賞金は全応募者部門1位が1200万円、学生部門1位が200万円となっており、賞金総額は5000万円以上になる。
国内のアワードとしては最大規模のアートオリンピア。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。