2014年より毎年実施されているアートアワード「CAF賞」が、今年も作品募集を開始した。
同賞は、日本全国の高校・大学・大学院・専門学校の学生、および日本国籍を有し海外の教育機関に在籍する学生の作品を対象としたもの。学生の創作活動の支援と、日本の現代芸術の振興を目的とした国内最大級のアートアワードとして、年々その存在感を増してきている。とくに前回は、会場に前澤友作所蔵のバスキア《Untitled》をはじめ、前澤のコレクションである5作品が特別展示され、大きな注目を集めたことは記憶に新しい。
募集作品の形式は前回同様自由。これに加え、今年はサイズも自由となり、さらに幅広い作品を受け入れる体制となった。最優秀賞1名には100万円と、副賞として個展開催の機会が提供される。また、審査員賞3名には各30万円が授与されるほか、入選を含むいずれかの対象者には海外渡航費用として50万円が授与される。
審査員を務めるのは昨年同様、ギャラリー「SCAI THE BATHHOUSE」オーナー・白石正美、東京都現代美術館学芸員・藪前知子、クリエイティブ集団「Rhizomatiks」代表取締役・齋藤精一の3名。入選作品展は2018年11月に代官山ヒルサイドフォーラムで開催される。
なお、今年は昨年度のCAF賞で最優秀賞を受賞した木村翔馬(京都市立芸術大学大学院在籍)の個展も同時期に都内で開催。同財団主催では初の若手作家の個展となる。
毎年、新たな才能を発掘し続けているCAF賞。今年はどのような作家が集うのか、注目したい。