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国際的なアートカレンダーにおいて確固たる地位を確立。第4回の「Art Collaboration Kyoto」が開幕【3/3ページ】

初日のセールス

 フェア初日には、小山登美夫ギャラリー中園孔二の作品3点を85万~215万円で販売。香港のWKM GALLERYはサム・フリードマンや篠崎恵美の作品を展示し、篠崎の彫刻数点が初日に2000~1万香港ドル(約4万〜20万円)で販売された。

小山登美夫ギャラリー(東京)とEACH MODERN(台北)のブース
rin art association(高崎)とWKM GALLERY(香港)のブース

 MISAKO & ROSENは、i8 gallery(レイキャビク)と共同で八重樫ゆいの個展を展開し、初日に6000~1万1000ドル(約92万〜168万円)で八重樫の作品3点をソールド。4649では、武田龍の絵画が6万5000円と13万8000円で、安部悠介の絵画が1000ドル(約15万円)、佐伯オリムの絵画が1800ドル(約28万円)で販売された。

MISAKO & ROSEN(東京)とi8 gallery(レイキャビク)
4649(東京)とLomex(ニューヨーク)のブース

 ACKは2022年から保税展示場許可を得ており、今年もこれを取得したため、海外の参展ギャラリーにとって税務面での負担が軽減された。メンデスは、「このフェアの魅力はその規模と親密さにあり、拡大する必要はない」と語る。

 西洋のアートフェアに比べて、「ギャラリストやアーティストと直接話せる機会があり、ただせわしなく商談を行う場というよりも、皆がリラックスしてアートを楽しんでいる雰囲気が漂っている」(メンデス)。

 ACKはローンチ当初、フリーズ・ソウルのように開催前から国際的な注目を集める存在ではなかったかもしれない。しかし、過去数回の開催を経て、ACKはアジアや国際的にも高い評価を積み重ね、京都は新たなアートの目的地として、繰り返し訪れる人々を魅了している。同フェアと京都のアートシーンは、これからより一層注目を集めることになるはずだ。

編集部

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