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アンディ・ウォーホル《マリリン》が約253億円で落札。20世紀の作品では史上最高額

アンディ・ウォーホルの《Shot Sage Blue Marilyn》(1964)が、クリスティーズ・ニューヨークのオークションで1億9504万ドル(約253億円)で落札。20世紀の作品としては史上最高額を記録した。

アンディ・ウォーホル Shot Sage Blue Marilyn 1964 (C) 2022 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Licensed by Artists Rights Society (ARS), New York

 アンディ・ウォーホルの代表作のひとつである《Shot Sage Blue Marilyn》(1964)が、クリスティーズ・ニューヨークのオークションで1億9504万ドル(約253億円)で落札された。

 Artnet Newsによると、同作はメガ・ディーラーのラリー・ガゴシアンがセールスルームから購入。ハンマープライスは1億7000万ドルで、事前の予想落札価格2億ドルを下回っている。ガゴシアンは、この作品を顧客のために購入したのかどうかについては明言を避けたという。

 同作は、スイスのトーマス・アンド・ドリス・アマン財団から出品されたもの。トーマス&ドリス・アマン兄妹は40年ほど前、コンデナスト社の元名誉会長で大コレクターのサイ・ニューハウスから購入したという。この作品のほか、同シリーズには赤やオレンジ、ターコイズブルーなど計5つのバージョンがつくられている。

 今回の落札価格は、2013年にサザビーズで落札されたウォーホル《Silver Car Crash(Double Disaster)》(1963)の1億540万ドルの2倍近くとなり、アーティストのオークションレコードをほぼ倍増。また、2015年にクリスティーズで落札されたパブロ・ピカソの《Les Femmes d’Alger》(1955)の1億7900万ドルを上回り、20世紀の作品としては史上最高額を更新した。

 なお、現在オークション史上の過去最高額を記録したのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの《サルバトール・ムンディ》。2017年にクリスティーズで4億5031万で落札された

 今回ウォーホルの作品の収益は、すべて医療と教育プログラムを中心とした世界中の子供たちの生活向上を目指すトーマス・アンド・ドリス・アマン財団の取り組みに充てられるという。

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