フランシス・ベーコン《Pope with Owls》がオークションに初出品。予想落札価格は約40億円〜51億円

フランシス・ベーコンが1958年に制作した作品《Pope with Owls》が、11月17日にフィリップス・ニューヨークの20世紀・現代美術イブニングセールに初めてオークションに出品される。予想落札価格は3500万ドル〜4500万ドル(約40億円〜51億円)。

フランシス・ベーコン Pope with Owls 1958 出典=プレスリリースより

 11月17日にフィリップス・ニューヨークで開催される20世紀・現代美術イブニングセールに、フランシス・ベーコンの《Pope with Owls》(1958)がスターロットとして出品される。予想落札価格は3500万ドル〜4500万ドル(約40億円〜51億円)。

 同作は、ベーコンが20年以上にわたって取り組んだローマ法王の肖像画シリーズのひとつ。40年近くにわたってアメリカの個人コレクションに所蔵されており、今回は初めてオークションに出品されることとなる。《Pope with Owls》と題されたほかの2点はそれぞれサンフランシスコ近代美術館とブリュッセルの王立美術館に所蔵されている。

 フィリップス20世紀・現代美術部門の副会長兼グローバル共同責任者であるジャン=ポール・エンゲレンは声明文で、「フィリップスの秋シーズンのハイライトとして、《Pope with Owls》を出品できることを大変嬉しく思う」とし、「この画家のもっとも象徴的なシリーズのなかでも特別な作品である同作は、ベーコンを美術史におけるもっとも偉大な人物のひとりとして正当に位置づけている」とコメントしている。

 11月8日〜17日、同作はフィリップスの新たなニューヨーク本社で展示。11月17日のオークションは、同社の20世紀・現代美術のイブニングセールとしては初めて新本社での対面入札が可能となる。

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