サマーセールを終えたオークションハウスのサザビーズが、2020年上半期(1月1日〜7月31日)の売上高を発表した。25億ドル(約2640億円)で、19年上半期の33億ドル(約3585億円)から25パーセントの減少となった。
新型コロナウイルスの影響が続くなか、サザビーズやクリスティーズなどのオークションハウスは今年、セールの延期またはオンラインへの移行を余儀なくされている。その結果、サザビーズのオンライン・セールは前年同期比で540パーセント増加しており、前年全体の3倍にあたる2億8500万ドル(約301億円)に達している。
地域別では、アジア市場の存在感が高くなっており、売上高は約4億5000万ドル(約473億円)。新規顧客の20パーセントがアジアのコレクターによって占められているという。
サザビーズのCEOであるチャールズ・スチュワートは、声明文で次のようにコメントしている。「アートとラグジュアリーの市場は驚くほど回復力があることが証明しており、カテゴリーを超えた品質に対する需要は衰えていない。アジアの力や、洗練されたコレクター、そして新規顧客の意欲が、過去7ヶ月間、とくに3月以降の当社の成功の鍵となった」。