オークションハウス・クリスティーズの勢いが止まらない。
昨年は、レオナルド・ダヴィンチの《サルバトール・ムンディ》が世界最高額となる約508億円で落札されるなど、大きな注目を集めたクリスティーズ。
今年上半期には、故デイヴィッド・ロックフェラーとペギーよる美術品コレクションのオークションシリーズで、個人コレクションとしては史上最高額となる落札総額8億3257万3469ドル(約907.5億円)を樹立し、話題には事欠かない。
このロックフェラーコレクションの結果も手伝って、クリスティーズの上半期の総売上高は前年同期から35パーセント増となり、40億ドル(約4424億円)を記録。これは、クリスティーズの半期売上総額の史上最高額となる。
同社によると、オークションはすべてのプラットフォームで売上高が伸びており、オークションは28パーセント増の36.1億ドル(約3930 億円)、プライベートセールは151パーセント増の3億9030万ドル(約425億円)、オンラインオンリーセールはドルベースで50パーセント増の3770万ドル(約41億円)を達成。
とくにオンラインセールでは総新規バイヤーの40パーセントが参加。カテゴリー別ではラグジュアリー部門がもっとも多く、新規バイヤーの29パーセントを占めており、アジアの顧客による購入が10パーセントの上昇を見せている。
なお、地域別では45パーセントがアメリカで、24パーセントがアジア、31パーセントが欧州・中東となった。
同社のギョーム・セルッティCEOは、今回の結果について「クリスティーズにとってこの上半期は記録的なものでした。秋に向けても名品の出品が予定されており、期待が持てます」とコメントを残している。