国際芸術祭「あいち2028」、シャビール・フセイン・ムスタファが芸術監督に就任

国際芸術祭「あいち2028」の芸術監督に、シンガポール美術館チーフキュレーターのシャビール・フセイン・ムスタファが決定した。

シャビール・フセイン・ムスタファ Photo by Leila Shirazi

 国際芸術祭「あいち2028」の芸術監督に、シンガポール美術館のチーフキュレーターを務めるシャビール・フセイン・ムスタファが就任することが発表された。

 1984年生まれのムスタファは、シンガポール国立大学美術館、ナショナル・ギャラリー・シンガポール、グッゲンハイム・アブダビを経て、2025年よりシンガポール美術館チーフキュレーターに就任。現在は同館のリサーチや展覧会、コレクション、パブリック・プログラムを統括するほか、シンガポール・ビエンナーレ事務局やヴェネチア・ビエンナーレ シンガポール館も率いている。これまで第56回ヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館キュレーターやダッカ・アート・サミット2018共同キュレーターを務めたほか、2026年に新設される国際芸術祭「ルバイヤ・カタール」の共同キュレーターにも就任している。2025年からは国際美術館会議(CIMAM)の理事も務める。

 就任にあたりムスタファは、「国際芸術祭『あいち』は、現代アートにとって重要な場であると同時に、私たちの生活に直結する今日的な問題に向き合う大切な機会を築いてきました」とコメント。「アーティストや芸術祭のすばらしいチームと協働しながら、愛知そして県民の皆様から学ぶことを楽しみにしています。『あいち2028』を取り巻くさまざまなコミュニティに丁寧に向き合い、開催に向けて取り組んでいきたい」と意欲を示した。

 芸術監督の選考は、「あいち」の関係者や国内外の現代美術専門家から推薦を受けた候補者を対象に、組織委員会アドバイザー会議が最終候補者を選出し、組織委員会会長の大林剛郎によって決定した。推薦人にはシャルジャ美術財団のフール・アル・カシミ、リバプール・ビエンナーレのサマンサ・ラッキー、ナショナル・ギャラリー・シンガポール/シンガポール美術館のユージン・タンらが名を連ね、アドバイザー会議には森美術館館長の片岡真実、国立国際美術館館長の島敦彦、京都芸術センター館長の建畠晢らが参加した。

 選考理由として組織委員会は、ムスタファが国際的なキュレーター、ディレクターとして豊富な経験と実績を持つことに加え、海外からの新たな視点や、美術を軸とした世界的なネットワーク、地域コミュニティを重視する姿勢を高く評価。「あいち」の地域特性を生かしながら、その国際的なプレゼンス向上につながることを期待しているという。

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