清原惟の映画『A Window of Memories』が8月に劇場公開へ。ふたりの祖母の声に耳を傾けた初の「聞き書き映画」

映画監督/映像作家の清原惟による映画『A Window of Memories』が、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下をはじめとする全国の映画館で8月7日より順次公開される。

©Yui Kiyohara

 映画監督/映像作家の清原惟による映画『A Window of Memories』が、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下をはじめとする全国の映画館で8月7日より順次公開される。

 清原は1992年生まれ。武蔵野美術大学映像学科を卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科を修了。同大学院の修了作品として監督した初の長篇作品『わたしたちの家』(2017)が、ぴあフィルムフェスティバル2017でグランプリを受賞。本作はベルリン国際映画祭フォーラム部⾨にも出品された。その後発表された『すべての夜を思いだす』(2022)も国内外の映画祭で上映され、注目を集めている。

 本作は、清原が初めてドキュメンタリー的手法を取り入れて制作した「聞き書き映画」であり、愛知芸術文化センター・愛知県美術館のオリジナル映像作品として2023年に制作されたものだ。本編は、自身の母方と父方それぞれの祖母から聞いた若い頃の記憶を、祖母らとともにテキストへと起こし、さらにそれをふたりの俳優が朗読するという手法で紡がれる。同世代であるふたりの祖母のまったく異なる人生が交差することで、日記のような親密さが生まれているのが大きな特徴と言えるだろう。昨年秋に開催された山形国際ドキュメンタリー映画祭2025では、インターナショナル・コンペティション部門にも選出された。

 また本作は、自主配給のために立ち上げられた団体「amieee(アミー)」の第1回配給作品でもある。清原が耳を傾けた身近な人の声は、スクリーンを前にした我々の記憶や、これからたどるであろう、あるいはこれまでたどってきた人生にも呼応するだろう。

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