『美術手帖』が主催する第17回「芸術評論募集」がスタートし、2026年1月12日の期間で応募が受け付けられる。
本賞は1954年、月刊『美術批評』の「新人評論募集」として創設され、以後『みづゑ』『美術手帖』『国際建築』『デザイン』各誌を横断するかたちで開催されてきた。第8回以降は『美術手帖』を媒体として運営され、日本の批評界に数多くの書き手を輩出してきた「批評家の登竜門」だ。
本募集では、美術および芸術全般に関する評論を広く対象とする。絵画・彫刻・写真・映像などの視覚芸術のみならず、音楽、舞踊、演劇、建築、デザイン、芸術教育、博物館学、美学など、多領域にまたがる批評的論考が応募可能だ。応募作品は日本語で2万字以内(注記は字数に含まれない)、未発表の原稿に限られる。
選考委員には、椹木野衣、清水穣、富井玲子、星野太ら、第一線で活躍する美術批評家4名が名を連ねる。第一席には賞状と副賞30万円が授与され、その評論は『美術手帖』本誌およびウェブ版に掲載される予定。次席および佳作についてもウェブ版で公開される。
これまでの入賞者には、東野芳明、中原佑介、多木浩二、宮川淳、李禹煥、松本俊夫、暉峻創三、福住廉、沢山遼、北澤周也などが名を連ねている。なお、第17回の結果発表は2026年6月5日を予定している。





















