坂本龍一の晩年を日記とともにたどるドキュメンタリー映画。「Ryuichi Sakamoto: Diaries」が11月公開【2/2ページ】

 日記の朗読を務めるのは、生前親交のあったダンサーで俳優としても活躍する田中泯。さらに坂本とともにYMOとして活動した高橋幸宏との知られざる交流や、最後の作品となった未発表曲の制作過程など、ニューヨークの自宅、治療のための東京の仮住まい、病室、そして最後のライブとなったスタジオで過ごした日々が、日記をもとに紡がれる。

 映像は24年にNHKで放送された「Last Days 坂本龍一 最期の日々」をベースに、未完成の音楽や映像など映画オリジナルとなる新たな要素を加え、映画館ならではの音響と空間で映える映画作品となった。

©“Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners

 坂本龍一が命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか。人生をかけて追い求めてきた「理想の音」を最後まで生み出そうと情熱を貫いた坂本の姿をとらえたドキュメンタリーだ。

編集部