3月28日にこの世を去ったことが発表された音楽家・坂本龍一。その死を悼み、美術界からも数々の声が上がっている。
東洋哲学、社会問題を作品の基本コンセプトとし、火薬絵画、インスタレーションや屋外爆破プロジェクトなどで知られている蔡國強は、自身のInstagramで坂本とのツーショットを再投稿し、「又是春风,男孩走了。悼坂本!-蔡。」(春の訪れとともに、少年は私たちのもとを去った。坂本を悼む!-蔡)とコメントを発表。
また、坂本が音楽を担当した映画『男のいない女たち』で監督を務めたアーティストのシリン・ネシャットは、「現代の偉大なアーティストの一人であり、私が出会ったもっとも美しい魂の一人として、あなたは強く惜しまれることでしょう」との言葉を寄せている。
奈良美智は、坂本が好んでいた「“Arts longa, vita brevis.” Art is long, life is short.」という言葉を念頭に、こう記している。「人生は短し、
されど芸術は長し
人の一生は短いが、優れた芸術は永遠に生き続ける!」「芸術を極めるには、人の一生はあまりにも短いという解釈もありますが、自分の解釈は前者です!」
人生は短し、
— yoshitomo nara / 奈良美智 (@michinara3) April 2, 2023
されど芸術は長し
人の一生は短いが、優れた芸術は永遠に生き続ける!
池田亮司は、TwitterとInstagramに雲の上からの写真のみを投稿し、坂本への哀悼の意を示している。
— ryoji ikeda (official) (@ryojiikeda) April 2, 2023
坂本がディレクターを務めた「札幌国際芸術祭 2014」の参加作家であり、坂本と親交があった毛利悠子。毛利は「一緒にコラボレーションした経験は、私にとって最も大切で宝物です。本当に悲しいです。もっといろいろなことを話せると思っていたのに」との言葉を自身のInstagramに残している。
2021年、坂本による言葉のないオペラ『TIME』に出演したダンサーの田中泯は、「身に沁みて一つ一つ生きて行こうと思う。坂本さんの全生に感謝。」と感謝の言葉を綴った。