アジアの学術研究や芸術・文化の分野で顕著な業績を挙げた人々を顕彰する「福岡アジア文化賞」。その今年の受賞者が発表された。
福岡アジア文化賞は、古くからアジアとの交流窓⼝として重要な役割を担ってきた福岡市が1990年に創設したもの。アジアへの国際貢献を目的に、アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績を挙げた人々を顕彰する国際賞で、これまで28の国と地域から124名が受賞。過去にはシャジア・シカンダー(2022)、ナリニ・マラニ(2013)、蔡國強(2009)、徐冰(2013)、ナム・ジュン・パイク(1995)らも受賞している。
今年の大賞に輝いたのは、表現と先進の科学技術をシンクロさせ、芸術の可能性を提示するメディア・アーティストの真鍋大度。また、学術研究賞は、環境や移民など複合的な視点でグローバル・ヒストリーを実践する歴史家のスニール・アムリス、芸術・文化賞は、アジア文化を起点に国際的な存在感を放つアーティストのキムスージャとなった。
授賞式は9月26日に開催。翌27日に真鍋の、28日にスニール・アムリスとキムスージャの市民フォーラムも開催される。