NYのジャパン・ソサエティー・ギャラリーが新ディレクターを発表

1971年にニューヨークに設立されたジャパン・ソサエティー・ギャラリー。その新たなディレクターとして、現在ニューヨーク大学アブダビ校の美術史客員助教授であるミシェル・バンブリング博士が任命された。

ミシェル・バンブリング Photo by Sebastian Böttcher

 ニューヨークにあるジャパン・ソサエティーが、そのギャラリー・ディレクターにミシェル・バンブリング博士を任命した。就任は2024年2月1日。

 東京で育ち、日本語を流暢に話すバンブリングは現在、ニューヨーク大学アブダビ校の美術史客員助教授として、日本の美術史とデザインを中心に研究・教育を行っている。2014年から15年にかけて開催された第14回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展のアラブ首長国連邦館をはじめ、スミソニアン博物館(ワシントンD.C.)やナショナル・ポートレート・ギャラリー(ロンドン)など世界的な文化施設での展覧会のキュレーションを行い、数多くの文化プロジェクトを統括してきた。

 ジャパン・ソサエティーは声明文で、「彼女の豊富なリーダーシップ、学芸員としての経験、研究、そして個人的な経験は、革新的な展覧会、新しい学術研究、そしてグローバルな領域における日本の芸術と文化の多様性を祝う文化プログラムを通じて、ジャパン・ソサエティー・ギャラリーの使命を強化することになるだろう」とコメントしている。

 1971年に設立されたジャパン・ソサエティー・ギャラリー。これまでジャパン・ソサエティーとの協力のもと、日本の伝統文化や近現代の視覚芸術、建築、デザインなどを紹介し、国際交流において重要な役割を担ってきた。「専門分野や地域を超えた豊富な経験を持つバンブリングは、過去から現在に至るまで、日本のアートやビジュアル表現の多様性を、より多くの観客に、そして未来の世代に伝えることができるだろう」(プレスリリースより)。

 今回の任命について、バンブリングは次のような期待を寄せている。「芸術と文化は、日本が世界に貢献し、世界が日本を見るうえで中心的なもの。今後の展覧会では、ますます洗練されたグローバルな文脈のなかで、日本の伝統と現代アートやデザインとのつながりを検証し、来場者に体験していただけたら」。

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