ウクライナでの戦争をブロックチェーン上に記録するため、ウクライナのデジタル変革省がNFT博物館「META HISTORY: Museum of War」をオープンさせた。
このプロジェクトは、2月24日に始まったロシアの侵攻を、NFTアートを通して時系列に記録するもの。各NFTは、メディアや政府機関、政治家などが戦争に関して投稿したツイートを、デジタルアーティストがイラストレーションで表現したものだ。
3月30日にスタートした第1弾のセールには、侵攻開始後の6日目までの出来事を記録した99点NFTの2178エディションが出品され、各エディションの価格は0.15イーサリアム(約6万円相当)。
4月1日の時点では1153エディションが販売され、70万ドル以上の資金を調達。すべての資金は、ウクライナ・デジタル変革省の公式暗号アカウントに送られ、軍隊と民間人への支援に充てられるという。
このNFT博物館はInstagramの投稿で、「誰もが見ることができ、かつ誰も変更することができない、無限の情報の連鎖を想像してみてほしい」とし、ブロックチェーン技術は「本当の事実を不滅にするための完璧なソリューションとも言えるだろう」としている。
ウクライナ・デジタル変革省副大臣であるアレックス・ボルニャコフは自身のツイッターで、「私たちは、未来志向のテクノロジーを使って歴史を記録し、戦争が終わった後のウクライナの経済再建にも貢献する」と述べている。
In first drop of NFT-museum — @Meta_History_ua we’ve sold 1051 artworks in 24h. The project earned more than $500K to help Ukraine in the fight for freedom. We use future-oriented technologies to document history as well as to rebuild the country's economy after the war is over. https://t.co/PIwFNxLBVw
— Alex Bornyakov (@abornyakov) March 31, 2022