ウクライナ支援のためにJRがNFT作品を発表。収益で避難民サポートへ

フランス人アーティスト・JRが、2種類のNFT作品をドロップ。作品の販売益はすべて隣国に避難するウクライナ人のための物流ネットワークの構築に充てられるという。

JR-art.ioより

 隣国に避難するウクライナ人を支援するため、フランス人アーティスト・JRがふたつのNFT作品をドロップした。

 3月14日、JRはウクライナ西部の都市・リヴィウを訪問。リヴィウの中心街で100人のボランティアとともに、現在ポーランドに避難している5歳のヴァレリアちゃんを写った長さ45メートルの写真を、一人ひとりがその一部を手にとり広げていった。そしてイメージを持って街を歩き、多くの人が行進に加わった。

 今回のNFT作品は、ヴァレリアちゃんの写真を広げる様子をとらえた映像と、広げられたイメージを撮影した写真の2種類。写真作品は今週発売された『タイム』誌の表紙でも飾られている。いずれのNFTもオープンエディションで、それぞれの価格は0.08イーサリアム(約3万円相当)と180ユーロ(約2万4000円)。

 このプロジェクトについて、JRスタジオは次のような声明を出している。「ウクライナの上空を飛ぶ人たちに、守られるべき人たちがここにいることを思い出させながら、みんなで歩いたのです。ヴァレリアちゃんとウクライナの750万人の子供たちは未来であり、彼らの映像は、この国が何のために戦っているのかを私たちに思い起こさせてくれます」。

 作品販売は3月28日までを予定しており、一次および二次販売によるすべての収益は国境越えで行列している女性や子供たちに食料品などを提供する物流ネットワークの構築に充てられるという。

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