2021.12.15

気候変動への認識向上を目指す。NYのアジア・ソサエティとヘレン・フランケンサーラー財団が「気候芸術賞」を設立

気候変動への認識を深めることを目的に、ニューヨークのアジア・ソサエティとヘレン・フランケンサーラー財団が「Frankenthaler Climate Art Awards(フランケンサーラー気候芸術賞)」を設立した。

「COAL + ICE」展(フォート・メイソン・センター・フォー・アーツ&カルチャー、サンフランシスコ、2018)の展示風景より Photo by Leah Tompson
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 加速する気候危機に対応するため、ニューヨークのアジア・ソサエティとヘレン・フランケンサーラー財団が、新たな賞「Frankenthaler Climate Art Awards(フランケンサーラー気候芸術賞)」を設立した。

 この賞は、アメリカの美術修士課程に在籍中または修了した、気候危機をテーマにした作品を制作するビジュアルアーティストを表彰するもの。ハーシュホーン博物館と彫刻の庭、ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター、ワシントン・ナショナル・ギャラリー、フィリップス・コレクションの協力を得て、次世代のビジュアル・アーティストの想像力と洞察力を通じて、気候変動への認識を深めることを目的としている。

 各協力機関の代表で構成される審査員会によって3名の受賞アーティストが選出。各受賞アーティストには1万5000ドルの賞金が授与され、その作品は2022年3月15日〜4月22日にジョン・F・ケネディ舞台芸術センターで開催される、世界中の40人以上のアーティストが気候危機を視覚化した没入型展覧会「COAL + ICE」で紹介される。

「COAL + ICE」展(フォート・メイソン・センター・フォー・アーツ&カルチャー、サンフランシスコ、2018)の展示風景より Photo by Jeroen de Vries

 同展を主催したアジア・ソサエティー会長のオーヴィル・シェルは声明文で、「気候変動と密接に関わっている若い新進アーティストたちが、人類にとって極めて重要なこの問題についてどのような意見を述べるのか、私たちは楽しみにしている」とコメント。

 また、ヘレン・フランケンサーラー財団は今年、美術館の気候変動対策を支援するためのプログラム「Frankenthaler Climate Initiative」を立ち上げ、500万ドル以上の助成金を拠出。今後2年間ではさらに500万ドルの助成金を用意することで、その取り組みを拡大する予定だという。

 同財団のエグゼクティブ・ディレクター、エリザベス・スミスは、今回のアワードについて「気候危機に光を当て、それに対応する作品を制作したアーティストを表彰することで、さらなる認識の向上を目指す」との期待を寄せている。

「COAL + ICE」展(フォート・メイソン・センター・フォー・アーツ&カルチャー、サンフランシスコ、2018)の展示風景より Photo by Frank Ortmanns