東京・新宿のSOMPO美術館は、今年10月から開催を予定していた企画展「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」の中止を決定した。
同展は、《ひまわり》や《アイリス》などゴッホの静物画26点を展示するとともに、ゴッホ以外の作家たちによる「ひまわり」や、ゴッホが影響を受けたドラクロワやゴーギャンなどの静物画40点を紹介する展覧会として予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で一部作品の輸送の目途が立たないことから、本年の開催は困難と判断。展覧会の中止を決定した。
新型コロナウイルスをめぐっては、国内の様々な展覧会が影響を受けており、スケジュールの変更や中止を余儀なくされている。
三菱一号館美術館では、「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」の会期を延期し、新会期を2021年6月30日~9月12日としたほか、開館10周年記念展「1894 Visions ルドン、ロートレックとソフィ・カル展」におけるソフィ・カル作品の出品を断念。東京国立博物館では、7月14日の開幕を予定していた特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」を2021年春に延期した。また国立西洋美術館は、7月からの開催を予定していた「スポーツinアート展」の開催を中止している。