オランダ・ユトレヒト中央駅の近くに誕生するヨーロッパ初のイマーシブなデジタルアートのためのスペース「Nowhere」に、チームラボの常設展が2024年にオープンする。
本展は、3000平米におよぶ立体的な空間で、身体ごとインタラクティブな世界に没入するチームラボの作品群で構成。アート作品のほか、共同的な創造性をコンセプトにした教育的なプロジェクトである「未来の遊園地」と、「身体で世界をとらえ、世界を立体的に考える」をコンセプトにした「運動の森」の展示も予定されている。
Nowhereの創業者であるイェルーン・ファン・マストリクトは、この常設展をオープンするきっかけについて次のように語っている。「オランダはデジタルに対する意識が高い国なので、デジタルテクノロジーによるアートを制作する集団や展覧会にとって、最高の場所だと思います。Nowhereは、多くの人々のために、未来をより魅力的に楽しいものとし、オランダの美術館やアトラクション業界にとって、貴重な存在になることを約束します。そして、チームラボの個展を実施することを決めたことは、この想いと一致しています」。
チームラボは、19年に上海・黄浦濱江に新しいミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館し、近年、台北、北京、シンガポール、マカオに常設展をオープンするなど、積極的に海外に進出している。また、今年12月にはメガギャラリー・ペースによってローンチされるイマーシブな作品を長期的に展示するプロジェクト「Superblue」にも参加予定だ。
Nowhereでの常設展について、チームラボはこうコメントしている。「私たちは、この常設展をNowhereで行えることを大変嬉しく思います。チームラボは、アートを通して自己と世界の関係や新しい認識を探ることを目指しています。私たちは、オランダの人々や海外からの訪問者が、この新しくて大規模な展覧会を体験することを期待しています」。