東京・お台場に設立され、1年間で230万人が来館したチームラボの「ボーダレス・ミュージアム」。その「境界なき美術館」が、今秋上海・⻩浦濱江に上陸する。
「EPSON teamLab无界美术馆:teamLab Borderless Shanghai」と名付けられる同館は、お台場の「ボーダレス・ミュージアム」に次ぎ、チームラボによる2番目の常設美術館。
「ボーダレスワールド」をコンセプトにした同館では、東京のおよそ1.5倍の大きさとなる《ランプの森》のほか、上海で初めて完成状態で展示する彫刻群《光群落》など世界初公開の大規模な作品を含む、約50点の作品を展示。また、花々が茶碗の中に咲き続ける作品であり、休息の場でもある「EN TEA HOUSE 幻花亭」を体験することもできる。
部屋から出て移動し、鑑賞者や他の作品とコミュニケーションして影響を受け合う「境界のないアート」。そこに没入し、そのような作品群によってつくられたひとつの世界を身体で探索するのは、チームラボの「ボーダレス・ミュージアム」の楽しむ方法だ。
2001年から結成されたアート・小レクティヴであるチームラボは、18年6月にお台場に初の「地図のないミュージアム」である「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」を開館し、7月に豊洲に期間限定の「水に入るミュージアム」である「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」をオープンした。
チームラボボーダレスは、 開館から1年で、世界160以上の国と地域から約230万人が来館。単独のアーティストの美術館として、オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館(216万1160人)を上回り、世界最大規模の年間来館者数を記録した。
なお、今年3月よりチームラボの「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」展(〜8月24日)は、上海・西岸に新しく開館した「上海油罐芸術中心(TANK Shanghai)」で開催されている。世界的に高い人気を誇るチームラボによる中国初の美術館は、上海の新たな名所になるだろう。