新人写真家の発掘・育成・支援を目的に、キヤノンが主催する文化支援プロジェクト「写真新世紀」。今年で30年目の開催を迎える同プロジェクトの2020年度受賞者が決定した。国内外から2002名(組)の応募があり「写真新世紀」史上最多の応募となった。
優秀賞を受賞したのは、金田剛、後藤理一郎、セルゲイ・バカノフ、立川清志楼、樋口誠也、宮本博史、吉村泰英の7名。また、佳作を石川古雨、石川琢也、小川修司、郭勇志、柏田テツヲ、河津晃平、五味航、澤田詩園、志賀耕太、高崎恵、ダビド・ナタナエル・ロブ、塚原誠、遠山寛人、藤原香織の14名が受賞した。
今回審査員を務めたのは写真家のオノデラユキ、瀧本幹也、ポール・グラハム、安村崇、評論家の椹木野衣、清水穣、美術家の野村浩。
受賞者の作品が展示される「写真新世紀展2020」も、10月17日〜11月15日に東京都写真美術館にて開催される。なお、昨年度のグランプリ受賞者である中村智道の新作個展「Ants」も同時開。10月30日にはグランプリ選出公開審査会が実施され、優秀賞受賞者によるプレゼンテーションと審査員による質疑応答が行われ、7名の中からグランプリが選ばれる。
さらに10月31日には、審査員の野村浩とオノデラユキによるトークショーも開催。第1回の「写真新世紀展」に出展したふたりが、応募当時のエピソードやこれまでの活動の紹介、現在の写真やアートの現場についての考察が語る。
グランプリ選出公開審査会ならびにトークショー観覧は事前予約が必要。詳細は賞のウェブサイトより確認してほしい。