2020.8.28

今年のTOKYO ART BOOK FAIRはバーチャルで。「VIRTUAL ART BOOK FAIR」が11月に開催へ

新型コロナウイルスの影響により、今年秋に予定されていたTOKYO ART BOOK FAIRの開催中止が決定。これを受けて、オンラインで開催されるアートブックフェア「VIRTUAL ART BOOK FAIR」が開催されることとなった。会期は11月16日~23日。

「VIRTUAL ART BOOK FAIR」メインビジュアル
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 今年秋に11回目の開催を予定していたTOKYO ART BOOK FAIR(TABF)が、新型コロナウイルスの影響により中止となった。これを受けて、オンラインで開催されるアートブックフェア「VIRTUAL ART BOOK FAIR」の開催が決定した。会期は11月16日~23日。 

 TABFは、アート出版に特化した日本初のブックフェアとして、2009年より年に1度開催されてきた。アートブック、カタログ、アーティストブック、ZINEなどを出版するアーティストや出版社が一同に集結し、アジアでも最大規模のアートブックフェアとして、前回は2万人以上が来場した。

2019年の「TOKYO ART BOOK FAIR」展示風景より
2019年の「TOKYO ART BOOK FAIR」展示風景より

 今年のフェア開催中止を決定した東京アートブックフェア運営事務局だが、これまでの経験とネットワークを生かしながら、オンラインという新たな領域でアートブックとの出会いや人との交流が生まれる場を創出するために、「VIRTUAL ART BOOK FAIR」の開催を決定した。

 バーチャル会場では、来場者とオンライン上で交流しながら印刷物の魅力を伝える出展者ブースが並び、レクチャーやトークショー、サイン会なども実施。また、今年のゲストカントリーであるオランダの出版文化を紐解く企画として、毎年同国の優れたデザインの本が選出されるアワード「Best Dutch Book Design」の2019年の受賞作品を紹介する展示や、イルマ・ボーム、カレル・マルテンス、ルース・ファン・ビークなど、オランダのアートブックシーンを牽引するデザイナーやアーティストらのインタビューとともに、彼らが影響を受けた本と手がけた印刷物を展示する「Dutch Artists’ Books: Then and Now」などを開催する。

2019年度「Best Dutch Book Design」受賞作

 なおTABFでは、開発費や活動資金を集めるため、9月18日にクラウドファンディングを立ち上げ予定。様々なアーティストやデザイナーの協力を受け、多様なリターンアイテムを用意するという。