鮨と現代美術を同時に楽しむ──そんなスペースが7月21日、東京・中目黒に誕生する。
「3110NZ by LDH Kitchen」は、鮨の名店として知られる「鮨さいとう」と、現代美術ギャラリー「NANZUKA」とのコラボレーションによるギャラリー併設鮨レストラン。運営はLDHグループの飲食カンパニーであるLDH Kitchen。
同店は、日中はNANZUKAによるギャラリーとして機能し、夜には齋藤孝司プロデュースによる鮨さいとうの隠れ窟となる、転換型の新業態。店主は、齋藤孝司の愛弟子として「香港鮨さいとう」を立ち上げ、ミシュラン2つ星を獲得して凱旋帰国した小林郁哉が務める。
いっぽうNANZUKAは、渋谷にあるメインギャラリーと同じく、世界中の気鋭のアーティストと組み、このスペース独自の企画展を、4〜6週間のペースで入れ替えながら開催。オープニング企画展は、日本が世界に誇るポップ・アートの巨匠、田名網敬一による新作個展「記憶の修築」を開催する。
なお、店舗の内外装のデザインは、ニューヨークを拠点とするダニエル・アーシャムとアレックス・マストネンによる建築デザインユニット「Snarkitecture」が担当。店舗ロゴは、田名網同様、世界的に人気が高いアーティスト・空山基が手がけている。
NANZUKAは昨年、小木“POGGY”基史とMEDICOM TOYとともにギャラリーとセレクトショップ併設のスタジオ「2G」を渋谷パルコ内にオープンさせるなど、これまでのギャラリーにはない動きを見せている。今回の「3110NZ by LDH Kitchen」も既存の枠に当てはまらないまったく新しい業態であり、大きな注目を集めるだろう。