メトロポリタン美術館が #あつまれどうぶつの森 に参戦。40万点の作品画像が使い放題

いま、世界の美術館のあいだで新たなプラットフォームとして注目を集めている、任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」。ここに、世界最大級の美術館であるメトロポリタン美術館が参戦した。

メトロポリタン美術館ウェブサイトより

 新型コロナウイルスによる外出自粛が世界的に続くなか、バーチャルワールドとして人気を博しているNintendo Switchの「あつまれ どうぶつの森」に、美術館も熱い視線を投げかけている。

 中国・北京の私設美術館「木木美術館」(M WOODS)がバーチャル美術館を開館させ、アメリカ・ロサンゼルスのゲティ美術館がゲーム内に作品を飾れるアートジェネレーターを公開するなど、にわかに活気づいている「あつ森」。ここに、世界最大級の美術館として知られるメトロポリタン美術館が参戦した。

 メトロポリタン美術館は、同館が所蔵している作品のうち、約40万点の画像を無料公開しているが、これをゲーム内で使用できるようになったのだ。

 使い方は簡単だ。まずはメトロポリタン美術館のコレクション検索から「Open Access」を選んで、画像を検索。作品ページにある「共有ボタン」から葉っぱのようなマークをクリックすれば、「あつ森」用に作品が変換される。

葛飾北斎の《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》。右下の共有ボタンをクリックして出てくるボタンの右から2番目がジェネレーターだ
ジェネレーターボタンを押したところ。

 メトロポリタン美術館のOpen Accessには、フェルメールやルノワール、ゴッホ、ゴーガン、クリムトなど名だたる作家たちの作品がラインナップされており、現実では不可能な展示空間をつくることも夢ではない。

メトロポリタン美術館ウェブサイトより
メトロポリタン美術館ウェブサイトより

 メトロポリタン美術館は当面のあいだ休館を予定しており、実際に作品を鑑賞することはできない。今回の取り組みは、そうしたなかにおいても同館のコレクションへのアクセスを維持する施策だ。コロナ危機が続くなか、「あつまれ どうぶつの森」は世界最大の「オンラインアート空間」になっていくのかもしれない。

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