スイス・バーゼルで6月18日より開催予定だった、世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル2020」の開催延期が決定した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うもの。延期後の開催日程は9月17日から9月20日とされ、9月15日と16日にプレビューが開催されるという。
アートバーゼルのグローバル・ディレクターであるマーク・スピグラーは今回の延期について以下のようにコメント。「フェアの延期という非常に複雑な決定に対して、ギャラリーの支援と理解に感謝している。状況が速やかに改善され、9月のフェアが成功するよう、出展者と協力していきたい。こうした状況がいかに重大なことなのかは認識しているので、新型コロナウイルスの状況を今後も注意深く見守りながら、出展者、パートナー、ゲスト、チームの健康と安全を最優先に考え、状況の変化に合わせて計画を立てていく」。
アートバーゼルはこの状況に際して、オンライン・ビューイングを強化するとしており、SNSを含めた取り組みの詳細は近日中に発表するという。
なお、アートバーゼルは「アート・バーゼル香港2020」の開催中止を受けて3月20日〜25日の期間、オンライン・ビューイング・ルームを開設。最終的には235のギャラリーが参加し、世界中から25万以上の訪問者を集めていた。