サントリー美術館、首里城火災を図録売上で支援

東京・六本木のサントリー美術館は、10月31日未明に発生した沖縄の首里城火災に関し、「琉球 美の宝庫」展図録のオンライン売上全額を、首里城基金に全額寄付すると発表した。

 

「琉球 美の宝庫」展図録表紙

 東京・六本木にあるサントリー美術館は、今年10月31日未明に発生した首里城火災に関し、図録の売上を通じた支援を行うことを発表した。

 同館は、そのコレクションの核のひとつとして「琉球美術」を挙げており、1968年の「秋の特別展 沖縄の染織」を皮切りに、沖縄に関する展覧会を複数回開催。72年には琉球政府立博物館(当時)とともに「特別展観 50年前の沖縄― 写真でみる失われた文化財」展を行い、鎌倉芳太郎が撮影した戦前の沖縄文化を展観した。また昨年は「琉球 美の宝庫」展を開催。同展では、首里城所蔵の作品も展示し、今回の火災で被災した作品も含まれていた。

 そこでサントリー美術館では、この「琉球 美の宝庫」展の図録のオンラインショップでの売上全額を、首里城の文化遺産の収集・保存・修復を行うための「首里城基金」に寄付。図録の販売期間は、在庫がなくなり次第終了となる。

 なお首里城については、国が事業主体となって復元を進めることが明らかになっている。

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