チームラボによる「明治座」の緞帳が公開。日々移り変わる《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》とは
東京・日本橋の劇場「明治座」の創業145周年を記念し、チームラボが制作した新たな緞帳《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》が披露された。この緞帳は4月11日より常設・一般公開となる。
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明治時代に創業し、東京でもっとも長い歴史を持つ東京・日本橋の劇場「明治座」。その創業145周年を記念し、チームラボが新たな緞帳《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》を制作。4月11日からの一般公開に先駆け、内覧会にてその全貌が披露された。
《四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳》とは、伝統的な緞帳のきめ細やかな装飾をデジタルテクノロジーによる映像表現で再構築し、4K解像度と同等の高画質で制作した作品。縦7×横20メートルの緞帳が見せる繊細な表現が見どころだ。
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株式会社明治座代表取締役社長の三田芳裕は今回の発表にあたり、次のように話す。「明治座を訪れるお客様がまずご覧になるのが緞帳。顔となる大切な役割を持ち、たんなる舞台機構を越えた工芸品、美術品としての価値もあるものだと思います。新調された緞帳で、開演をお待ちいただく時間も含めて皆さまに楽しんでほしいです。このように、明治座をつくってきた先人たちの思いを引き継ぎ、挑戦の姿勢を忘れず文化を未来につないでいきたいです」。
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本作で描かれるのは、明治座の前身である「喜昇座」が誕生した文明開化ごろにおける日本橋の町並みや人々の営み。当時の多様な職業や、歴史上の人物も登場する。
また作品の世界は、日の出とともに明るくなり、日の入りが近づけば夕焼けに、夜が深くなれば暗くなり、実際に雨が降れば緞帳の中でも雨が降るなど、実際の日本橋の時間・季節・天候と連動して刻々と変化していく。
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チームラボ代表の猪子寿之は「創業145周年を記念するプロジェクトに参加できることをとても光栄に思います。この緞帳は、何度見ても発見があるようなものにしました。夏はお祭り、お正月はこま回し、そして秋は秋刀魚を担ぐ人の姿など、季節に連動した変化を楽しんでほしいです。日本の歴史や美を紐解き、過去から未来へとつながるような緞帳になればと思っています」と語る。
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この緞帳が公開されるのは、原則として明治座主催公演における開場から開演10分前までの時間帯。対象公演は明治座のウェブサイトでつど発表されるため、それらをチェックし、開演前に情景の移ろいをじっくりと楽しんでほしい。