マルタン・マルジェラとは誰か? 初のドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』でその秘密に迫る

熱烈なファンを持つファッションブランド「メゾン マルタン マルジェラ」。その創始者、マルタン・マルジェラの素顔に迫るドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』が2019年2月より全国で順次公開される。

映画『We Margiela マルジェラと私たち』参考画像 ©2017 mint film office / AVROTROS

 マルタン・マルジェラは1957年ベルギー生まれ。ラフ・シモンズやドリス・ヴァン・ノッテンらを輩出したアントワープ王立美術アカデミーを卒業後、ジャン=ポール・ゴルチエのアシスタントを経て、88年に自身のブランド「メゾン・マルタン・マルジェラ」を設立した。​

「MARGIELA GALLIERA 1989/2009」展示風景

​ 実験的な手法を取り入れたコレクションは、「コンセプチュアル」「脱構築」「デストロイ・コレクション」と評され、熱狂的なファンを獲得。今年は、パリを代表するふたつのモード美術館で展覧会が開催され話題となった。

 いっぽう、公の場に素顔を出さず、匿名性を貫いたことでも知られるマルジェラ。2008年に表舞台から姿を消して以降、目立った活動は報道されていないが、その素顔に迫るドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』の2019年2月の日本公開が決定した。

「MARGIELA GALLIERA 1989/2009」展示風景

 インタビューは書面のみで行ない、「I(私)」ではなく「We(私たち)」の言い回しを用いて回答することでも知られるマルジェラの「We」をタイトルの一部に冠した本作。ブランドの共同創始者のジェニー・メイレンスや、初期のデザインに関わっていたディアナ・フェレッティ・ヴェローニ、メイキャップ・アーティストのインゲ・グログニャールら当時のクリエイティブスタッフたちの証言と、数々のアーカイブ映像を紹介する。

 マルジェラがデザイナーとして活動していた20年間の舞台裏が紐解かれる、ファン必見の一作と言えるだろう。

編集部

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