ファッション・デザイナーのカール・ラガーフェルドは1933年ドイツ・ハンブルグ生まれ。これまでクロエ、フェンディなどのデザイナーを務め、83年より「シャネル」のヘッドデザイナーとしてメゾンを牽引してきた。
ラガーフェルドの生み出すデザイン、そして、白髪を束ねたポニーテール、サングラス、グローブといった自身のトレードマーク、愛猫家としての顔は、ファッション界を超え多方面の人々の関心を惹きつけ親しまれていたが、2月19日、パリ郊外の病院で83歳で逝去したことが報じられた。
ラガーフェルドは、デザインのみならず、広告写真の撮影やスタイリングまで自ら行い、2005年からはパリのグラン・パレで「シャネル」のスペクタクルなショーを披露。生前、CRASH Magazineでポップ・アートやミニマリズム、現代美術について語るなど、アート界とも交流があることでも知られていた。
そして今回の訃報を受け、アーティストらが以下のような追悼のコメントを発表している。
村上隆 「Karl! I loved you deep inside my heart!RIP.(カール!心の奥深くから愛していました!RIP)」 シンディ・シャーマン 「RIP Karl, a true visionary with boundless inspiration & energy(RIP カール。あなたは無限のインスピレーションとエネルギーを持つ真のビジョナリーでした)」 ヴァージル・アブロー 「this image alone was enough to make my generation dream...([ラガーフェルドとNIGOのツーショット写真を掲載し]この写真たったの1枚で、私の世代はたくさんの夢を見ることができました)」
また、東京・中野のHidari Zingaroでの個展(〜3月8日)のため日本に滞在中のラッシュ・サックスは「Rip Karl Lagerfeld , should I paint a nice memorial wall when I return to Melbourne?(RIP カール・ラガーフェルド。メルボルンに帰ったら、素敵な追悼の壁画を書いていいかな?)」とコメント。
そしてアンディ・ウォーホルが1969年に創刊した月刊誌『Interview』は、ウォーホルが72年撮影したラガーフェルドのポラロイドを投稿している。