2018年、自身初の個展「PAY PER VIEW」を東京のKaikai Kiki Galleryで開催し、大きな注目を集めたヴァージル・アブロー。そのヴァージルが今年、初の美術館個展「Figures of Speech」を、シカゴ現代美術館で開催する。
ヴァージル・アブローは1980年アメリカイリノイ州ロックフォード生まれ。ウィスコンシン大学マディソン校で土木工学の学位を取得後、イリノイ工科大学で建築学の修士号を取得した経歴を持つ。12年には自身の作品としてブランド「PYREX VISION」をスタートさせ、翌年に「Off-White c/o Virgil Abloh™」に改称。18年にはルイ・ヴィトンのメンズアーティスティックディレクターに就任するなど、いま世界でもっとも注目を集めるファッション・デザイナーのひとりだ。
「PAY PER VIEW」では、立体や油彩の大作を発表したヴァージル。世界的建築家、レム・コールハースがデザインした展示室が会場となる「Figures of Speech」では、代表的な洋服のコレクションをはじめ、ランウェイの映像、ヴァージルがデザインした家具、グラフィックなどを通し、そのキャリアを総合的に紹介する。
また、ジェニー・ホルツァーやジョン・バルデッサリといったアーティストとのコラボレーションプロジェクトも展示予定。ファッションだけでなく、様々な領域を横断するヴァージルを反映するような展示構成になるという。