2019.2.12

ファンタジーとアイロニーに満ちた作品世界にようこそ。レイチェル・マクリーンのトーク+映像上映がloftwork COOOP10で開催

エキセントリックなコスチュームで自分自身を扮装し、寓話や現代社会への風刺を題材にした映像や写真を手がけてきたレイチェル・マクリーン。その作品上映会とトークイベントが2月16日、東京・渋谷のloftwork COOOP10で開催される。

レイチェル・マクリーン 大切なのは中身(It's What's Inside That Counts) 2016 Commissioned by HOME, University of Salford Art Collection, Tate, Zabludowicz Collection, Frieze Film and Channel 4.
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 レイチェル・マクリーンは1987年スコットランドのエジンバラ生まれ、グラスゴー在住。エキセントリックな衣装で扮装し、寓話や現代社会への風刺を題材にしたファンタジーとホラーを行きかう映像、写真を手がけてきた。ブールバックによる合成やアニメーションなどを駆使して制作されたマクリーンの映像は、キッチュでアイロニーに満ちた刺激的な世界観で注目を集めている。

 また、VRやマルチチャンネルプロジェクションなど実験的な映像体験にも意欲的に取り組み、これまでヴェネチア・ビエンナーレのスコットランド館(2017)、テート・ブリテンでの個展「WOT U :-) ABOUT?」(2016-17)のほか、多数の美術館で展覧会に参加。現在は、バーミンガム・ミュージアム&アート・ギャラリーのグループ展「Too Cute!:Sweet is about to get Sinister」(〜5月12日)に参加している。

レイチェル・マクリーン Feed Me 2015

 2月より千葉県松戸市のアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」に滞在するマクリーン。そのタイミングにあわせて開催される今回のトーク&上映会では、「ハロー・ワールド」展(水戸芸術館 現代美術ギャラリー、2018)の出品作であり、SNS を取り巻く現代の欲望を鮮やかに描いた映像作品《大切なのは中身(It’s What’s Inside That Counts)》(2016)と、今回のために新たに字幕をつけた《Feed Me》(2015)の上映を行う。

 トークでは、アートサイエンスメディア「Bound Baw」編集長/一般社団法人Whole Universe代表理事の塚田有那、水戸芸術館現代美術センター・キュレーターの山峰潤也が聞き手を務める。