点と線という最小限の視覚言語で構成された人物像やポートレート、風景などの作品で知られるジュリアン・オピー。その大規模個展が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。
オピーは1958年イギリス生まれ。80年代よりヨーロッパのアートシーンで頭角を現し、その作品は世界の主要な美術館に所蔵。イギリスの現代美術を語るうえで欠かせない重要なアーティストのひとりだ。
グラフィックデザインやアニメーションともシンクロするオピーの作品は、絵画だけでなく立体やデジタル映像など様々なメディアで展開されている。またオピーは浮世絵のコレクターとしても知られており、輪郭線を強調したその特徴的な作風は、浮世絵から着想を得ている。
本展は、オピーの日本における美術館個展として2008年の水戸芸術館以来11年ぶり。現時点で展示内容の詳細は明らかになっていないが、大きな注目を集めることは間違いないだろう。