マネ、最晩年の傑作が来日。モネ、ルノワール、ゴッホら、コートールド美術館の優品が約20年ぶりに日本へ

世界有数の印象派コレクションを誇る、イギリス・ロンドンのコートールド美術館のコレクションが来日する。2019年9月10日~12月15日に東京都美術館で、以後、愛知県美術館、神戸市立博物館へ巡回予定。

エドゥアール・マネ フォリー=ベルジェールのバー 1882 ©The Courtauld Gallery, London(The Samuel Courtauld Trust)

 イギリス・ロンドンのコートールド美術館は、実業家で収集家のサミュエル・コートールド(1876〜1947)によって寄贈された作品を中核として、1931年に設立された美術館だ。世界有数の印象派など19世紀の西洋絵画コレクションを誇る同館は、「美術品の保存と、美術史のアカデミックな研究を一体化したい」というコートールドの遺志を汲んだコートールド美術研究所に付設。宮殿を改築し、政府機関やブリティッシュ・ファッション・カウンシルなどの芸術・教育関連機関などが入っているサマセット・ハウス内に設けられている。

コートールド美術館の展示風景より、ドガの作品が並ぶ展示室。2018年2月撮影

 そんなロンドンのコートールド美術館の名品が2019年に20年ぶりに来日する。「コートールド美術館展 魅惑の印象派」展は、同館が改修で約2年間休館することから開催が決まったという。

 出品作のなかでも注目なのは、マネが死の前年に描いた《フォリー=ベルジェールのバー》(1882)だ。ほかにも、セザンヌの油彩画《カード遊びをする人たち》(1892〜96)や、南国の裸婦が寝転ぶ様子を描いたゴーギャンの《ネバーモア》(1897)、そしてモネ、ドガ、ルノワール、ゴッホらの油彩約50点と彫刻などが出品される。

 17年の日英首脳会談で決まった日英文化季間「UK ― Japan 2019-2020」の一環として開催される本展。続報に期待したい。

編集部

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