2大オークションハウスのひとつであるサザビーズは、サザビーズジャパンの代表取締役会長兼社長に石坂泰章が就任することを明らかにした。
石坂は1956年東京都生まれ。三菱商事勤務やギャラリー経営を経て、2005~2014年の間、サザビーズジャパンの代表取締役社長を務めた。退任後の15年には、アートアドバイザリー会社を設立。また、前澤友作が設立した現代芸術振興財団の評議員をはじめ、複数の国内私立美術館のアドバイザーも兼任するなど、積極的にアートへのコミットを続けてきた。
石坂の代表取締役会長兼社長就任について、サザビーズCEOのタッド・スミスは「東洋と西洋のコレクションがもっとも集積している地のひとつであるだけでなく、世界のもっとも洗練された美術、宝飾、ワイン、車のコレクターも点在する日本におけるサザビーズのリーダーシップは、アキ(石坂)の就任によってより高まるしかありません」とコメント。
いっぽう石坂は「日本の市場をさらに発展させ、 グローバルなステージでの地位を高めるためにも、アジアおよび世界各地のそれぞれの分野の専門能力を兼ね備えた各部署と一緒に働けることを楽しみにしています 」と、アジアにおける日本のマーケット強化への意欲をのぞかせている。